放送作家のhitorigoto


03.03.12 フジテレビF-1中継の続報。

実を言うとF-1中継のスタッフに知り合いがいて、あまりに頭来たってことと、
F-1好きとして今年一年あの放送を見させられるのはたまらないと思い、
下の全文をメールで送って抗議したところ、なるほど、わし以外からもすさまじい反響だったようで、
次回放送(といっても来週末だけど)にはなんらかの形で手直しするそうです。

とりあえず期待しますか。
03.03.10 フジテレビはF-1放映権を手放せばいいのに。

久々にテレビを見ていて、むかついたので書いちゃう。
3月9日夕方に放送されていたフジテレビの「F-1中継オーストラリア開幕戦」
ありゃ、ひどい。
何がひどいってすべてひどい。
いろんなスポーツ中継を見てきたけど最悪である。

放送時間は16時から17時45分までの105分。
もちろん17時45分からは別番組が始まるので正確には17時43分ぐらいまでの103分。
普通に考えるとCMは7から8チャンス。
すべて2分CMとして、提供の乗り替わりとか考慮に入れると
正味時間は85分前後なのだ。(ゴールデンの場合)
レースサマリーを見るとD.クルサードの優勝タイムが1時間34分台(94分)なのだし、
当然レース前のインタビューやらウォーミングアップ走行やら予選のVTRを流すだろうから、
それに仮に10分を割くと実際のレースを放送できる時間は75分程度。
約20分を編集で落とさなくちゃならない。
それはそれでいいのだ、上手く編集してねってレベルなのだ。
ところがどっこいなのだ。
そんなレベルの放送じゃなかったのである。
もう、なんつーか、ダイジェストですよ、ダイジェスト。
いったいフジテレビはあの時間、何を見せようとしていたのかさっぱりわからない。
ゴミのような中継でした。
なぜゴミになったのかその理由は大きく2つ。

その1 意味のまるでないスタジオ。
おそらく安直に視聴者層を広げようという狙いでスタジオを開き、そこに
永井大先生とか置いてF-1の下らない紹介をしたこと。
オープニングだけならともかく、あろうとことか、レース中に一度戻って
「驚きましたね〜」とかなんとか言わせてる。
こっちが驚くってーの。

その2 あり得ない数のスポットCM

16時台と17時台ではCM契約のスタイルが違って16時台は提供スポンサー枠。
17時台はスポットCM(まあ提供じゃなくてばら売りみたいなモノですね)枠。
このスポットCMの時間がやたらと回数が多くてやたら長い!
あまりの長さと頻度に途中で時計で目測してみたら、
本編(レース)を2分から6分見せたら1分30秒or2分CMが必ず入っていたわけである。
つまり平均すると4分に一度CMが入っていたのである。
あり得ない。
ボクシング中継じゃあるまいし、またボクシングはインターバル中の1分CMだから
気にならないけどレース中にこのCMの数は異常としか思えず、
つまりがまるで視聴者無視である。

おそらくアホなスタジオとCMをさっ引いたオーストラリアの映像をオンエアした時間は50分程度、
レースは45分ぐらいなんじゃないかと。ひょっとしたらそれ以下かもなぁ。

バカにしている、かなりね。
好きな人はCS契約してどうぞってことなのだろうし、
フジテレビ内にも莫大な契約料を払ってまでF-1中継を続ける意味があるのかって意見もあるそうだから
視聴率はともかく営業的には大成功っていう着地点の結果なんだろうけど、見る側をバカにするにも
ほどがあるのだ。
ならばやめてどこかよその局にでも放映権を売って欲しいと思うのだ。
一万歩ゆずってCMの数も頻度も我慢しよう。

だがあのアホなスタジオだけは許せない。
スポーツと言えども制作者なのだから少しは知恵を使えってーの!
02.09.07 半年ぶり。
まだ一応作家やってます。

あまり売れ筋の作家でもないので(それはいつも人付き合いの悪さのせいにしてますけど
まあそれだけが理由じゃなく)、気に入って使ってくれる人とばかり仕事してます。
いい年こいて人見知りなキャラのおじさんとしては、そーゆーの居心地良いです。
でもまぁ、ときには知らない人とも仕事しなきゃいけないわけで、知らない人が全体の
半分を超えてしまっているとややストレスです。
今がそんな状況。

新番組を受けてしまいました、番組名は事情があって言えませんけど。
業界幼馴染みのKというDの持ってきた話しなのでむげに断れない状況もあったんですけど、
気安く受けてしまいました。
まああまり仕事は断らないんですけどね、頭来てやめることは多いですけど。

まあそんなわけでそんな番組の会議をやってます。
会議には20人近くもいて、そのうち、知っているのは、KというDと、KというPと、Lって作家の3人。
っつーことは残りの15人前後が知らない人なわけで、うあ〜です。

実を言うと、とある番組も今そんな状況です。
あそこったら人の出入りが激しくて、もう、やってられないっす。
名前と顔を覚えた頃には人事異動があったりするのね。
んでまた関係作りを一からやり直し。
名刺が無駄です。
ですので最近、覚えないことにしました。
あ〜やってられない。

そんな仕事の拡張をみじんも考えていない作家だということも知らずに(まあ知らないからなのでしょうけど)
最近、放送作家になりたいって方が、立て続けにいらしているわけです。
うむ〜困った。
もちろん長いことやってますので、そーゆー方が今までにいらっしゃらなかったわけでもないのですけど、
結局「弟子」とか「部下」みたいなことになった人はいません。
それなりの理由はあります。
まずは親分気質がないこと。
ずーっと一匹狼でやって来て、なんでも一人でやることに慣れ親しんでいるんですねぇ。
最大の理由は、自分の人生にも責任もてないのに、ましてや人の人生ってビビッちゃうわけです。

もしそんなことを考えている方がいらっしゃいましたら、
もっと大先生の門を叩いてくださいね、O先生とか、T先生とか、A先生とか。
02.03.21 あ〜久々。
これほど書かないとこのhitorigoto自体に意味がないことがばれちゃうんだけどさ。
んでもって、まあそろそろ書いてみるかと。

わしったらものすごくつき合い悪いから、滅多に業界の飲み会に参加しないんだけど(合コンは別)、
参加しても、必要であれば一次会だけ盛り上げてサッサと帰っちゃう。
他に盛り上げる人がいれば盛り上げる努力もせずに帰っちゃうんですけど、
今月はなぜか飲み会三昧のようなことになってしまいました。

まず、NHKのBS2で真矢さんとやってる『BEAT MOTON』って音楽番組の打ち上げ兼送別会があり
久々にしこたま飲んで、『堂本兄弟』の1周年記念打ち上げがあり何年ぶりかに一気をさせられて、
『メントレG』のこれまた、なんだっけなぁ、歓迎会かなでチョイ飲みして、またまた『BEAT MOTON』の
歓迎会があって、これまたNHKBSの特番の打ち上げがあって・・・みたいな。

暴れる人、歌を聴かせてコメントつける人、飲み会なのに真面目に仕事の議論をふっかけてくる人、
またその議論にまともに相まみえる人、いろいろですなぁ。
おおよそ、そーいう暴走機関車になる人って、偉い人に多いわけです。

飲み会が好きじゃないのは、飲むことが嫌いなわけじゃなくて、正確に言うと、
おじさんと飲むのが嫌いなんですね。
わしもおじさんだけど、この意味のおじさんは、偉い人。
意外に気を遣うタイプなので、そんなおじさんと飲んでると疲れるわけです。

そーゆー目でふと、タレントさんを見ていたら、タレントさんってわしと違って、嫌になったら、
フェードアウトするってわけにもいかなくて、嫌だろうがなんだろうが、それなりの時間まで
つき合う人が多いわけです。
真矢さんしかり、光一しかり、TOKIOの松岡くんしかり。

つくづく、みんな偉いなぁって思う今日この頃でした。
反省はしないけど。
01.10.22 モーニング娘。のお話。
『今週の新譜』でモーニング娘。のことを絶賛した記憶があるのだけれど、
(いわゆる「年齢の壁を越えた初めてのアイドル」って。
つまりがユニット内新陳代謝つーか、そーゆーこと)
今日はそれが正しいかどうかを確かめるためにNHKホールへ行って来ました。
ポップジャムの収録があったんだけど1時間ぐらい遅刻。(本来なら遅刻した時点で
行くのやめるんだけどモーニング娘。見たさに行っちゃったさ)
モーニング娘。の新メンバーを見て来ちゃいました。
おおよその評判同様、写真で見る限りの新メンバーは、「?」が3つぐらいついてたんだけど、
実際に会ってみて、ややその評価は変わりました。
「普通の女の子」なんだよねぇ。
いいのかなぁって思うぐらい普通。
ただね、ただと思うわけです。
モーニング娘。ってジャニーズ同様、成長を楽しむ部分もあるでしょ?
「石川梨華ちゃんが、最近妙に色っぽくなった」とかね。
そーゆー意味では、彼女たちの、「普通さ」っていいのかなとも思う。
関係ないけど、舞台下手に鏡があってそこに本番前、モー娘軍団がどちゃーっているんだけど、
まだ4人は他のメンバーに馴染めなくて、少し離れたところで4人並んでるの。
去年の夏の新メンバー4人(加護、辻、石川、吉澤)もそうだったみたいに。
立たされてるみたいで愛おしいわけでなぁ。
まぁ、この年になると、あの年頃の女の子はみんな娘みたいで可愛いんだけどね。

個人的には「紺野あさ美さん」が人気になると予想しているんですけど、
大穴では「新垣里沙さん」でしょうか?
当てにならないけど。
01.09.24 世間は三連休。
こちとらただの月曜日。
そんなわけで仕事してきたのである。
仕事って言っても、ポップジャムの収録を見てきただけだけど。
怠け者だから、平気でいろいろズル休みしちゃうんだけど、
今日は久保純子アナウンサーが産休に入るため最後の収録で、
そりゃ休むわけに行かないのである。
女子アナって一言で言っても、そりゃいろんな方がいるんだけど、
ちょっと久保さんって別物。
誤解を恐れずに言ってしまえば、「いい人」
「すっごくいい人」
そりゃ、他のアナウンサーだっていい人だらけなんだけど、
なんていうか、別格。
一言で言うと、息子の嫁に欲しい。
息子いないけど。
01.05.30 視聴率低迷でゴジラ暴れる

『LOVE LOVE あいしてる』が終わり、KinKi Kidsの番組が引き続きCXでスタートしました。
『堂本兄弟』ですね。
正直、視聴率的には苦戦しています。
っていうか、自分的には全然苦戦している感覚はなくて順調に数字はあげていると
思ってるんですけど、私が思う順調さを、違う立場の人が不調だと思うことはよくあって、
『堂本兄弟』はそんな番組です。

さあ視聴率が悪いってことになるとテレビは大変です。
終わっちゃいます。
終わるとタレントのイメージも傷つきますし、作家のイメージも傷つきます。
んだからみんな必至になるんですけど、一番必至になる要因は、
何を隠そう、怒られることです。
CXには怒るとすっごくこわいゴジラのような人がいるのです。
数字が悪いとボーボー火を吹いて暴れます。
みんなゴジラが火を吹き出すとコンクリートの壁に隠れるんですけど、
気が付けばコンクリートの壁ごと燃えてたりします。

ボボボボボボボッ。
おお、よく燃えること。
01.02.25 番組の寿命

ご存知の方も多いとは思いますが、『LOVE LOVE あいしてる』が3月で終了します。
スタートしたのが1996年の10月ですから4年半続いたことになります。
長いですね。
当時17才だったKinKi Kidsも22才(剛くんは今年の4月で)です。
当時34才だった私も38才です。
当たり前ですけど。
終わらない番組はない、と言われています。
ごくまれな例外を除いてたしかにすべての番組には寿命があります。
ですので、長く続いたってだけで「大した番組」と思っていただいても結構なわけで、
放送作家なんてものはいかに「長寿番組」を持っているかである程度能力は測られますし、
2クール(半年)ぐらいでバンバン終わると結構キツイです。
ただいまほぼ同じスタッフでKinKi Kidsの新番組のことをあーだこーだと話し合ってます。

本当、番組を作るってのは難しいなぁと思う今日この頃なのでした。
01.02.06 テレビとアーティストの皆さん。

実をいうと、今、3つの音楽番組をやってたりします。
正確には4つですけど。
ちゃんと台本も書いてます。
ちなみにここ1週間で書いた台本のゲストは、
A番組・・・KinKi Kids&相川七瀬さん&MAX&move&ZONE。
B番組・・・KinKi Kids。
C番組・・・T.M.Revolution。

ほとんどの番組が複数の作家で分担して書いてますので、B番組のもう一人の作家さんは、
MAXさんの台本を書いてますし、A番組のもう一人の作家さんはT.M.Revolutionの、
C番組のもう一人の作家さんは相川七瀬さんの台本を書いていたりします。

これってどうなんでしょうね?
Aっていう音楽番組に出る人はよっぽどのことがない限り、BにもCにも出るんです。
しかも、皆さん、リリースのタイミングでプロモーションに来るわけですから、そりゃかぶる。
近況ネタだってかぶってきます。
するとこちらは、おんなじよーな台本を書くことになります。
これって楽チンなように思えるかもしれないけど、そこまで擦れていない私、
ちょっとでも変えたくて意外に苦戦をするのです。
アーティストの皆さんも大変です。
馴れた人はネタがかぶらないように番組ごとに違うネタを言ったりしてくれます。
でも、滅多にいませんから、同じようなことを同じようにしゃべるわけです。
大変です。
さらに昔と違って、テレビに出ることが即、売り上げに影響するってわけじゃありませんから、
本当に出る必要があるのかって思っても不思議じゃありません。

でも出なくちゃならないのです。
一度出ちゃったら。
大変です。
そのあたりのことは次回。
01.02.02 放送作家にとっての付き合い。

今日はNHKの皆さんと飲んだのです。
私、小僧の頃からこーいった飲み会が好きでなくて、ほとんど顔出したりしない。
小僧の頃はたとえば寿司屋に連れて行かれて「すしのネタでダジャレ言ったら食ってもいい」
みたいなのが嫌で、そこまでして仕事もらってどーするって感じで、
今は、飲んで帰るのが面倒で滅多に行かない。
でも、今回出かける前に吐くぐらい体調悪かったのだけど、なしてか行ってしまった。
なんで?
結局、気を遣わなくてもいいことがわかっていたからなのです。
帰りたいときに帰れてって奴。
こんなんじゃいかんとも思うけど、そーゆー質だから仕方ない。

打ち上げとかにもほとんど顔を出さない。
だからたまに出ると、おお、この番組の関係者はこんあにもいたのか?
って驚いたりするのです。
いかんなぁ。
もっと顔を広くしないと・・・とも思うのです。
うむむ。
01.01.25 知らない人と仕事する。

時々、ほとんど知らない人から仕事の依頼が来たりするのですね。
本当にごくまれにですけど。
先日も、とある制作会社の人から電話があって、企画を依頼したいと。
以前、何かであったことがあるらしいけど全く記憶がないのだ。
んでも、断れない質なので行ってみると、それが5分の帯番組で、
メインはなんとかっつー政治家。
どう考えても、私、キャラじゃないし、カテゴリーが違う。
一応、ネタは考えますって、その場を去り、1日遅れで、
ジャンジャン催促の電話(これも最近珍しい)があって、送ったけど、
この人は、なして、私に、こーゆー仕事を依頼するか、理解に苦しむわけなのです。
元々仕事のポリシーは少ないので、これはしない、あれはしないってないけど、
さすがに、なんつーかなのです。
断っちゃおうかな。
01.01.22 放送作家のhitorigotoです。
そんなに面白いモノじゃありません、きっと。
大先生でもないし、芸能界の中枢にいるわけでもないので。
でも、なにか記録しておこうかなって思います。